イグアスの風便り

チャコ北西部に待望の油田を確認

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チャコ地方で石油探索を続けてきた英国資本の民間企業CDSエネルギー社は6日、公共事業通信省で記者会見を開き、ボケロン県のボケロン探鉱区およびガビノ・メンドサ探鉱区で油田を確認した事を発表した。

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CDSエネルギー社のベルナルド・ベルドゥ副社長は「ボケロン探鉱区・ガビノ・メンドサ探鉱区周辺には2億4千300万バレルの軽質油、1610億立法メートルの天然ガスが埋蔵されている事が地質研究により予測される」と伝えた。

ベルドゥ副社長は油田の開発に今後3油井を掘削する事を伝え、「それぞれ1500?2000メートル掘り下げる必要があり、1500万ドルのコストがかかる」と見積もっており、2010年には最初の油井の掘削にとりかかる。

CDSエネルギー社が政府に提出した報告書にはボケロン区には石油が1億7400万バレル、エミリア・エステ区には石油3800万バレル・天然ガスが210億立法メートル、ガビノ・メンドサ区には天然ガス1400億立方メートルが埋蔵されている可能性がある事を伝えている。同区はボリビアのサン・アルベルト及びサンアントニオ油田から距離的にそんなに離れていない。

2億4千300万バレルの軽質油の埋蔵量が確認されれば「国内の需要25年間分にあたる」とエネルギー鉱業庁のファテチャ次官が伝えた。

アラブ企業が注視

ルゴ大統領は今回の発見を大いに喜び「多くのアラブ企業がパラグアイでの石油探索に興味を抱いていることからボケロン県での発見は大きな追い風になる」と述べている。

今回の発見により国内での石油探索は更に進む可能性が出てきており、ファテチャ次官によるとアルトパラナ県にも石油探索が行われる事を明らかにした。

ブラジルで世界規模の石油埋蔵量発見

2007年11月以来、ブラジルの国営石油会社ペトロブラスによる油田の発見が続いている。まず海底油田「トゥピ」(確認埋蔵量50億?80億バレル)。その後発見された同規模の天然ガス鉱区「ジュピター」。そして、昨年の4月にブラジル石油監督庁のハロルド・リマ長官が、「カリオカ」という開発中の海底油田の原油・ガスの埋蔵量を非公式ながら最大で330億バレルにもなると発表した。この埋蔵量が確認されれば、少なくとも過去32年間で世界最大規模の発見となる。

ベネズエラの政府公報によると、昨年12月31日時点の同国の原油確認埋蔵量が1723億バレルに上方修正され、世界最大のサウジアラビアに少し接近した。

現在、世界の石油埋蔵量の9割近くは国営企業に支配されている。民間企業は世界的に形勢が不利になりつつあり、ブラジルの出方を不安気に見守っている。

ベネズエラ、エクアドル、ボリビア、アルゼンチン政府は最近、石油・ガスの採掘権料の急激な引き上げや、現地での低価格販売に限って民間企業に生産を許可する方針を打ち出してきている。

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執筆者プロフィール
ミチオ高倉:1940年大分市生まれ。サラリーマン生活を経て1976年、家族を連れてパラグアイに移住。1980年、日系ジャーナル発刊。1996年、オイスカ・インターナショナル・パラグアイ総局創立。2002年より会長として今日に至る。現在、イグアス移住地にイグアス神社(仮称)の建立に奮闘中。

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