鯛を釣るとき撒き餌をするように、票を釣るだけが目的で、出来もしないマニフェストをかかげて見せた民主党。
だが、撒き餌の正体が見えてきた。
それに加えて、撒き餌を撒き散らした党首は「知らなかった責任」にほっかぶりし、もうひとりの方は「汚れた金は貰っていない!」と言うが、さすが証拠を掴ませない老練さをもっているだけのことと、「コンクリートからその人へ」というフレーズの方を、人びとは今や信じている。
撒き餌の正体。会社経営や家計のやりくりは財源・収入を考えてムリは禁物というのが鉄則。財源を無視したバラマキで、財政の破綻は明らか。借金=国債に頼るしかないマニフェストはもうたくさんだ。
こども手当てを実現したら、そのツケはそのこども達が払わねばならないのだから。
一方、前回の選挙で自民党はアゲインストの風にさらされた。原因は色々あるが、最大の失敗は、国民へのアピール力の不足だった。民主党のそれに較べ分かりやすく強く掴まえるフレーズがなかった。
ワンフレーズ・ポリティックスと言われようと、魅力ある強い語り掛けがなければ、やはり票はついて来ない。大きな反省点である。
反省を活かさなければならない。
不況の先は見えない。各業界は危機に面している。
適切な手を打てるのは、やはり経済の現状、各業界の現場を知る政党と人物。今度こそ経験豊かな自民党の出番である。
それを発信できる強いフレーズを開発せねばならない。
広告で鍛えられたプロの複数のコピーライターに依頼して、優れたものを選べばよい。広告のコピーひとつで奇跡的に生き返った会社はいくつもある。
前回、自民党は実力がありながら伝えることに失敗した。
勿論、「友愛」とか「命を守る…」などという、国民を小バカにした、歯が浮くようなフレーズはいけない。
経済、外交の現状・現実を直視し、本気で日本を良くする実行力こそが自民党の真骨頂であることを、今度こそ強く伝わるように訴えなければ、国民の同意は得られない。
自民党への注文を綴ってきたが、保坂さんぞうさんは50年来の友人。その生真面目さも誠実な人柄も、それに国を思う情熱も若い頃からよく知っている。
今も若い頃と少しも変わっていない。それに加えて政治経験の豊かさ。今求められている人物は、将にこういう人物だと思う。
今度こそ、保坂さんぞうを落としてはいけない。