今年の歳時記

景気の後退は、中小企業が一番早く影響を受けたが、得意のものつくりで健闘する現場を訪ねた。

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日本の得意技は、製造業。しかし、大企業は、その拠点を世界展開したが、中小企業は、一体どう対応できたか。一つの、答えを、あるメーカーに見た。

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△ 日本各地で、生き延びた企業の例を、活かそう。

景気浮沈の影響は、中小企業では、良い時は遅く、悪い時は、直ぐに及ぶというジレンマがある。どうしても、寄らば大樹になり易い。官公需や大企業の傘下で生きる例が多いが、財政再建で公共事業も激減し、大企業もまたコストの安い海外に生産拠点を移してきた。だが、国内に踏みとどまった企業の中には、苦しみの中から、新たなる成功を掴んだ例は、少なくない。独自の技術、販路の拡大、地域内での連携、官学との連携。東京では、太田、板橋、葛飾、足立、江東、台東、荒川を中心に、どっこい元気に頑張っている。

私は、板橋のアーウー精機〈平林真一社長〉を訪ねた。この地域は、昔から中小のカメラ関連メーカーが集積していたが、優れた技術を、今も継承し、大企業が入れない強みを発揮しているのだ。当社は、水中カメラの防水技術、世界一という実績で、国内シェアーは過半数を超した。10名の技術者が、生き生きと、誇りを持って仕事に打ち込んでいた。売り上げは、最盛期の80%だが、防犯カメラ、偏光板にも手掛け、1分野1社の原則で、同業他社への浮気はしないで、ものつくりに取り組み、顧客との間に、強固な信頼関係を築いている。今、どこでも受注量が減る中、あせらず、嵐のすぎるのを待つ姿勢は中々できない大変な自信だが、経営者として、未来を見つめる姿勢には、限りない共感を覚えた。

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