公務員への風当たりが強い昨今だが、消防官や消防団員の決死の活動を、市民はどう見たか。
23日夜10時頃、仕事を終え、帰路についた途中、火災現場の傍を通った。さあ大変だ、押っ取り刀で現場に入る。消防署員とボランテアの消防団員が必死の消火作業に没頭している。住宅地には少ない町工場、モルタル2階建ての建物が延焼中で、既に隣地に火勢が伸びている。化学製品が焼ける異臭がのどや鼻をつく。「ホースをもっとこっちに」と誰かが叫ぶ声を聞きながら、足ががたがた震えた。「ああ、あの家があぶない」警戒線の外から見ていても、震える思いだ。それにしても、消防隊員や消防団員は、こわくはないのだろうか。2階の火に、はしごを使って、突進していく。職業とはいえ、他人のために、よく命をかけられるものだ。又、どの民間人の消防団員も現場にあって一段とたくましい活動をしている。
だが、必死の努力も空しく、4軒が類焼し、罹災した家の親戚、友人が、必死に慰め励ます。家族が、ガスを吸い込んで不調を訴える。救急車は、大丈夫だろうか。
原因は、漏電と聞く。まだ、火が出た時間が早く、風も無かった。真夜中だったらと、考えただけで恐ろしい。
しかし、現場で、消火作業を目の当たりにして、生命を賭ける公務員としてのプロ意識と根性、正に、イラクに派遣された自衛隊員と同じ、日々、危機に直面する仕事師の姿を見た。公のために働くとは何か。公務員に求められているサービスの極限を見た思いだ。
あえて言えば、評論家やマスコミが、一回でもこのようなことを経験したであろうか。私達国民が、公務員に感謝する気持ちを持って、その志への思いを引き出してやらねば、良い公務員は育たないと思う。
更に、ボランテアでも、同じ意識を持っているのだ。近年、減少中という民間の消防団員に、もっと理解と感謝と協力が必要だと痛感した。
とにかく、火事はこわい。一瞬にして、人の命も財産も奪う怪獣だ。
【お断り】罹災された方々にお見舞いを申し上げます。そして、お許しを戴ければ、あえて、火災の恐ろしさと、公務員の仕事の重要性について訴えたく、このリポートを掲載致しました。関係者の方々を含め、皆様のご意見を頂戴できれば幸いです。