今年の歳時記

ちょっと珍しいプレゼント。金婚式を迎えたご主人が、自分の黄綬褒章受賞祝賀会の席で、奥さんに感謝状贈呈のサプライズ.びっくりした奥さんの目に光るものが。

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〈ご主人が、突然壇上で、感謝状を〉 受賞祝賀会の結びはご本人の謝辞。突然、会場の許しを得て、奥さんに感謝状を贈った。

この時期、叙勲や褒章、都知事表彰などを受けた皆さんの祝賀会が続く。保坂は多くの方々から招かれ、その都度、賞の重みを感じる感動的なシーンに会う。先達の努力と足跡に多くの後輩がどれだけ刺激を受け発奮するかと考えると、会場の雰囲気やその人となりを、人に話さずにはいられない。

ところで、26日、目黒の雅叙園で行われた、ある褒章受賞祝賀会は、新鮮な驚きを感じた。注文紳士服業界の大先達(75歳)の方が受賞者だった。多くの来賓が賛辞を贈った。苦労して修行後、独立して、数々の賞を独占する腕を持つに至った。先年、国の「現代の名工」の指定を受け、技術と業界への貢献で頂点を極めた。因みに、日本はもとよりアジア全域にまで飛び、後継者の育成にあたった。下町生まれ山の手育ちの江戸っ子だ。正に、紳士服業界の発展に半生を捧げ、本年、金婚式を迎えた。近年、度々、病魔に襲われたが、生来の楽天家、元気に今日を迎えた。しかし、その裏では、奥さんの支え無しでは、受賞も、病との闘いも、いや、成功した人生もあり得なかったという。

会の結びは本人の謝辞、心からの挨拶が終わった。さて乾杯かと思ったところ、本人から、「実は」と、会場の許しを求めて、そっと用意してきた、奥さんへの「感謝状」の贈呈式だった。大変なサプライズで、誰も気が付かなかったという。文面は、往年のナイスガイも照れ屋で、家でも、口にしない感謝の気持ちがちりばめられていた。奥さんの方が驚き、照れた。それにしても、粋なパフォーマンスじゃないだろうか。奥さんの頬をそっと伝わる涙、女冥利につきたでしょうか。乾杯役の業界重鎮が、自分じゃ出来ないと、照れること仕切り。いやあ、素晴らしい宴でした。

早く帰って、家内に話してやりたい。

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