何といっても、上野動物園とパンダの縁は一番深い。1972年、ランラン、カンカンが、日本に贈られて以来、37年に及ぶ。元々、英国のロイヤル動物園と提携し、絶滅品種の動物を守る「ズー・ストック計画」を進めて世界中から注目されていた。朱鷺やスマトラ虎など多く手掛けてきたが、中でもパンダの飼育は、パンダミルクの開発など世界的な飼育技術を確立している。
ところが、昨年4月30日リンリン(凛凛)が死亡して以来、37年振りに不在となり、等身大のパンダのプラスチックの人形の前で記念写真を撮っている親子連れを見るにつけ、何とかしなければと痛感していた。
幸い、昨年の5月5日(こどもの日)に、10年ぶりに来日した中国の胡錦濤国家主席と当時の福田首相の間で、パンダ贈呈の話が合意されたが、どの国も払っているパンダ保護基金の年1億円に、「高すぎるレンタル料」と、マスコミが噛み付き、足元を見た中国との世論となってしまった。
困ったのは関係者であり、特に、四川省の大地震でパンダ飼育地域(放牧の竹林など)の崩壊があり、数十キロ離れた場所に、総てのパンダを移つして、大改修中と聞く。保護資金は、のどから手が出るほど欲しい筈。ならば、早く結論を出してやってと、台東区内に市民運動が起き、23区議会議長も受け入れ促進決議をしてくれ、今回の東京都建設局長・道家技官への陳情となった。当日は、自民・服部都議、民主・中村都議が仲介の労を取ってくれた。
なお、中国では、昨年日本への2匹贈呈が決まった5月、中国国際放送局が、名前を募集したところ、「友友」(ユウユウ)と、「好好」(ハオハオ)が、多かったそうだ。
パンダは、正に日中友好のかけはし、早く、あの愛くるしい姿に逢いたいものだ。