今年の歳時記

新そばのシーズンが来た。「日本の蕎麦を愛好する会」会長の谷垣総裁が気楽に出席。「みんなでやろうぜ!」と、新そばを食べつつ、党再生を訴え、強い決意を見せる。

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△ 自転車で来た訳じゃないが、本当に気さくだ。そば談義の傍ら、党再生を熱心に説く。

 

自民党下野の厳しい中、あえて火中の栗を拾う。今宵、大好きな新そばを食しながら、皆にお酌。

9月28日の総裁選挙は、谷垣禎一氏が圧勝し、第24代総裁となった。自民党総裁だが総理大臣でない。歴史的な敗北の総選挙後だけに、失意の中からの再生という、正に、火中の栗を拾う大変な役割を選んだ。

一般党員の中には、河野太郎氏という八方破り型の若手総裁を期待する動きもあったが、ハイリスク・ハイリターンは、余りにも危険だ。結束が大事な時、自民党らしい外柔内剛の指導者を敢えて選んだといえる。その一見優しい谷垣さんが、今、夜叉の面持ちで先頭に立っている。言葉こそ、「みんなでやろうぜ!」と、優しいが、一歩も引かない当選10期の武士だ。遺族会会長として、早速、靖国神社を参拝した。

この日、日本麺類団体連合会恒例の新そばを食べる会が、下町・上野の銘舗「うえの藪」で催された。店主で、全国のそば店の大将、鵜飼連合会長が、自ら手打ちした新そばだ。

日本そば愛好家の代表が谷垣自民党総裁。就任後で、国会での代表質問など超多忙の中を駆けつけた。組合の最高幹部が囲んだ。保坂も席を戴き、緊張して総裁の隣に座ったが食べるばかり。総裁は、再起の気概を見せつつ、極めて気さくに一同の席を回ってくれた。

谷垣さんの人柄は、9年前の「加藤の乱」がよく話題になる。野党の「森政権不信任案」に加藤派・宏池会と山崎派が同調したが、きり崩しに合い、結局、加藤派は本会議に欠席して意思表示した。

最後に,一人で本会議に出て賛成するという加藤紘一氏を、側近が泣いて引き止めた。その時、谷垣さんが、「大将なんだから、一人で突撃なんてダメですよ」と云って加藤さんを救ったが、テレビで一部始終放映された。兎角言われるが、優しさと決断力は両立すると思う。大将は、鉄砲玉では、正にダメだ。

深謀遠慮なき指導者は、国を滅ぼすことがある。今宵は、「邯鄲(かんたん)の夢」でない。「そばのように、細く、長い正夢」勝利者への要諦を感じた。上野の鳩は、夢ばっかり食べない。

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