今年の歳時記

母校開成高校は、堅さが売り物のように見えるが、どっこい、粋も知る。地元開成会が開いた「ペンケン寄席」が、何と26年目を迎えた。OBの柳亭芝楽師匠が灯をつけた。

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△ 学校側の理解で、講堂を開放。300名の生徒と父母、OBが、本日も粋客だ。

日曜というのに、ぞろぞろお客が学校に吸い込まれる。何んなんだ。

三味線、音曲こそ無いが、れっきとした寄席貸し席が、今年も開成に出現した。今から、26年前、上野と文京の両開成会(地域校友会)が、堅いばかりじゃなく、あか抜けた行事をやろうと、当時会長だった河田要介氏の同級生、10代目、柳亭芝楽師匠に協力を求め、今はなき講談定席・本牧亭(上野)で開催したのが始まりだ。

一杯やりながら、話芸や寄席の醍醐味を堪能した。その後、本牧亭が閉亭され、恐る恐る母校に相談したところ、二つ返事で、食堂を開放してくれ、更に、音響効果が良い中学講堂に移り、迎えて26回となった。

芝楽師匠(26年卒)が、62歳という若さで他界、継続も危ぶまれたが、上野の粋人、橋本現会長が踏ん張った。芝楽師匠のおはこは、「野ざらし」「がまの油」。操り人形舞いは、さすが西川流名取、絶品だった。

お酒が好き、普段の語りにも多彩の人間味が溢れた。何としても懐かしい。その意思を守ろうとする。

彼の中学生時代、カバン検査で、中から出てきたノートには、落語のネタや、あら筋がぎっしり書き込まれており、あきれた恩師・上野民夫先生は、今でも元気に毎回出席する。

そして、客が少ないと困るだろうと、同じく33年卒の橋本弘正先生が父母会に呼びかけた。当日は、開成グッズの売店も出してくれる。

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△ 今日ばかりは、生徒も恩師も、父母もOBも揃って、腹をかかえる。

もぎりは、浅草開成会、荒川開成会の応援もある。保坂は、副会長で挨拶。「毎度ご贔屓を賜り、一同感謝感激、お帰りには、ぜひ「富くじ」でお楽しみを」と。

やあ、粋人も多く輩出する開成なんだ。麻布には無い、粋(いき)の世界を楽しむ。本日は、柳家権太楼一門の出座だ。

笑いが表まで聞こえる、今日は何なんだ。明るい風!

お後がよろしいようで。

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