いよいよ待望のNHKの「坂の上の雲」が始まった。明治初期の日本の社会と日本人が描かれる。今から僅か1世紀前の世界だ。
長い鎖国から開放されて欧米の進歩に近づく「脱亜入欧」政策が打ち出された。「散切り頭を叩いてみれば、文明開化の音がする」頭から、つま先まで、欧米化が進められた。明治4年、皇室の正装が洋服となった。当然、革靴となり、ファッションの洋装化が急速に巷に浸透して行った。
このファッション近代化の流れの中で、浅草の靴業界が果した時代貢献は大きい。街の路地の奥の奥まで,製靴の関連の職人さんが頑張って日本の靴製造業を支えていたのだ。
昨今、中国などの途上国の安価の製靴に付いていけない苦しさもある。ユニクロの廉価商品の進出も痛手だ。製造現場が海外だからだ。業界の悩みは、不況という経済環境と構造問題のダブルパンチだ。それでも頑張っている。
靴のメッカ浅草の北部にある玉姫稲荷神社では、靴のもたらした恵みに感謝する祭りが毎年行われている。轟豊蔵会長を先頭に地元の靴メーカー37社の主催だ。
シンデレラが履いたガラスの靴を再現したり、男靴のお神輿を奉納したりアイデアも凄。この日も会員が、神輿を担いで練りまわし威勢をあげた。極めつけの「巫女ガールズ」のライブショーも披露された。
厳かな神事が行われる境内では、2日間にわたり、市場価格の50%値引きなどという靴の即売会が行われ人気を増している。春には、「こんこん靴市」も催され、すっかり浅草の風物詩に定着した。
売上金の一部を、毎年日本赤十字社に寄付する粋な計らいも忘れない下町堅気も見せてくれた。
保坂も、「日本の革靴、浅草の革靴がんばれ」と心をこめて激励した。