秋の叙勲が発表され話題をよんでいるが、今回の名簿の中に、都議会の元議長、三田敏哉先生や前都議の桜井武先生を始め、地方自治への貢献で多くの議員諸侯の懐かしいお名前があり大変嬉しく思った。半生を、愛する郷土のため、社会のため尽くされた皆さんの満足なお顔が見えるようだ。
そして、その隣に、オイスカの中野良子総裁の名前があるではないか。オイスカと言っても知る人ぞ知る存在だが、途上国子女の育成や植林など環境問題の国際的なNGO(非政府系ボランテア組織)で、関心のある人で知らない人は無い。オイスカは、昭和36年、初代中野與之助氏が総裁としてスタート。
当初は、インド、フイリピン等の貧困対策だったが、その後、途上国の農業、工業の担い手育成、そして、世界規模で植林、森林保存運動などを進める国際組織に成長した。
現在、26カ国に、国内組織と研修センターを有する規模となった。国連での評価カテゴリーはジェネラルで、ノーベル平和賞を受けた国境なき医師団と並ぶ信用だ。
中野良子さんは、昭和49年に2代目の総裁になり、今日まで半生をオイスカの活動に捧げてきた。「子供の森計画」「富士山の森づくり」「森の積み木広場」などの事業も展開する中、毎年、途上国の子女を100名規模で、日本国内の研修センターに受け入れ、立派に研修させて帰国させている。卒業式は、各国大使などが出席して、東京都議会で行われる。
なお、OISCAは、The Organizaiton for Industrial,Spiritual and Cultural Advancement-internationalの略称だ。
今回、中野総裁は、自分への叙勲の知らせを、パラグアイの奥地で聞いたと言う。75歳にして少女の如く何事にも突進し、世界中のオイスカンを引っ張っている。
そのオイスカ活動を、21年前から注目して、議会活動から支えてくれたのが三田元都議会議長だ。小生が、福岡県議の中島先生の啓蒙を受けて、同志としてお願いしたのが縁の始まりなのだ。
地味な活動だが、先ず、議員から賛同者を増やそうと、オイスカ議員連合会を結成して、400名の議員が、今でも会員として会費を払ってくれ運動を支えている。毎年、海外に、植林に出かけ、約30万本の植林をした実績は,ひとえに、三田先生の熱意が生んだもので、中野総裁との同時叙勲は、縁の不思議を感じてならない。
昨今、費用対効果など、計算に合わないことに目も呉れない時代の中、三田先生は、何が大切かを訴え、ボランティア精神の重要性を大切にするという心の樹を、後輩の議員に植え付けて、今年引退された。
お二人には、何時までも若く、お元気で、指導者として活躍して欲しい。