今年の夏,東京の自民党は、都議選、衆議院選と2回負けた。都議選こそ被害者で、何といっても、自民党の看板で負けたのだ。そして、失意の中、下町は寅さんの街、葛飾区で、区議選と区長選が実施された。
ご存知、平沢勝栄代議士のお膝元だが、民主党へのフォローの風が吹き、当初より厳しい船出だった。区長選は、支部の選考で、青木かつのり氏(前、区収入役)が決まった。
立派な人で、苦学して葛飾区に奉職し、区民の信頼を集めるに云った人物で、当初は、民主党も政策協定の話し合いのテーブルに付いてくれた。流石、候補者の人徳と、固唾を呑んで見ていたが、想像通り、小沢幹事長の意向とかで、話合いはご破算、急遽、40才の当選一期の若手を出してきた。全く知名度ゼロだが、色々話題のある候補だった。
昨今は、民主のお札が張ってあればご利益100倍とかで、有力候補となってしまった。最終日は、飛んでる鳩山夫人・幸さんが入り大騒ぎ。しかし、青木候補は、現区長から全幅の信頼を寄せられており、区民との接触も豊か、正に町場から盛り上がった地味な候補者だった。選挙戦の前から、よくやった。
しかし、自民内の調整が及ばず、自民系から二人の区議が出てしまうという保守乱立。一時は、民主に及ばずとの悲観論が出たが、何といっても、候補者が凄かった。最後まで、町会連合会、商店連合会、商工会等々の町場の皆さんも力をゆるめず、候補者のお尻を叩いた。
その結果は、
青木かつのり(自民推薦)69,701《当選》
内田貴之(民主、社民推薦) 36,345
会田浩貞(無所属・自民系) 20,360
新井すぎお(無所属・共産推薦)18,976
谷野正志朗(無所属・自民系)10,740
自民の完勝だった。公明票も入っており,青木候補も、お礼の挨拶で謝辞を述べていた。厳しい環境下のこの勝利。
直ちに、党本部を訪れ、谷垣総裁、大島幹事長に報告、民主一本の流れに楔を打ち込んだ結果に、大変に喜んでくれた。なお、区議選は、自民3名、民主も2名落選、自民12、公明11、民主6、共産5、その他5(自民系2) となり与党がしっかりと過半数をキープした。
それにしても、民主党政権の「3つ不安、2つの疑惑」、そろそろ自己矛盾が出てきた。マスコミ論調も、民主礼賛の一本調子ではなくなってきた。
3つの不安=経済、財政、安全保障。2つの疑惑=小沢金脈疑惑、鳩山金銭疑惑.。