徳川美術館を訪問した。天下を握った家康公にも、人生の危機が何度もあった。
厳しかった時を忘れず、常に自らをいましめた秘訣を知った。
『徳川家康は、生涯の多くの合戦を勝ちぬいた名うての戦上手の武将であったが、その歴戦中、最も有名な敗戦は、家康38歳に当たる元亀3年(1572年)12月、三方ヶ原(みかたがはら)で起こった武田信玄との合戦である。家康は、後年、この敗戦を肝に銘ずるために、その当時の自らの姿を描かせ、慢心の自戒として生涯座右を離さなかったと伝えられる。威厳のある堂々とした権現像(家康像)とは異なり、憔悴し切った家康の表情が巧みに描かれている。